コードリール(電工ドラム)の正しい使い方

工事現場やイベント会場でよく使われるコードリール(電工ドラム)。実は、誤った使い方をすると発火や漏電の危険があるんです!本記事ではコードリール(電工ドラム)の正しい使い方や種類を解説します。本記事をお読みいただき、安全かつご用途にあったコードリール(電工ドラム)をお選びいただく一助になれば幸いです。

コードリール

1. コードリール(電工ドラム)とは?

コードリールとは、電源コードを円筒状に巻いて収納できる延長コードのこと。電工ドラムとも呼ばれます。コンセントから離れた場所で電気を使いたいときに役立ちます。

2. コードリール(電工ドラム)の使い方

コードリール(電工ドラム)はとても便利ですが、使い方を誤ると発火や漏電の危険もあります。使用上の主な注意点は次のとおりです。そのほか、製品の取扱説明書等で詳細をご確認ください。

コードを巻いたまま使わない

コードは電気を通すと発熱します。巻いたまま使用すると、コードに発生した熱の逃げ場がなくなり、コードの被覆が溶けて発煙・発火に繋がります。使用前にコードに損傷が無いことをチェックするのも大事です!

定格電流・限度電流をこえない

コードリール(電工ドラム)は製品によってどのくらいの電流が流せるのか定められています。製品ごとに定格電流・限度電流が異なりますので必ず確認しましょう。

定格電流…コードを巻いたまま使用する際に流せる電流
限度電流…コードを引き止めマークまで引き延ばして使用する際に流せる電流

定格電流は5A(アンペア)前後の製品が多いようです。身近な家電だと、炊飯器は約4A、ドライヤーは約12A。電動工具だと、6.5mmの電気ドリルは約3A、集塵機は約11Aが目安ですので、ドライヤーや集塵機は使えないということになります。

コードを巻いたまま使用できる製品もありますが、長時間の使用や定格電流を超えての使用は発火の恐れがありますので、コードはすべて引き延ばした状態で使用するというのが基本です。

屋内用を屋外で使わない

コードリール(電工ドラム)には屋内用と屋外用があります。屋内用は湿気や水気の少ない場所で使用できます。水がかからない場所で使用しましょう。

いっぽう、屋外用は防雨性や耐候性をもっています。屋外では、雨による水濡れで漏電したり、直射日光により製品が劣化したりすることがあるためです。屋外で使用する際は必ず屋外用を使用しましょう。

3. コードリール(電工ドラム)の種類

コードリール(電工ドラム)には屋内用と屋外用があるとお伝えしましたが、ほかにどんな種類があるのでしょうか?製品仕様をよく見て用途に合ったものを選びたいですね。

 コードリール(電工ドラム)の種類図

① 屋内用・屋外用

上記でもお伝えしたとおり、屋外用には防雨性や耐候性が備わっていて、屋内用には備わっていません。屋内用は湿気や水気の少ない場所での使用に限られます。屋外で使用する可能性があるのであれば、屋外用を選びましょう。

② 電圧

コードリール(電工ドラム)には単相100V用・単相200V用・三相200V用があります。単相は一般家庭の電化製品などに利用され、三相は産業用の大型電気機器などに利用されます。単相と三相ではコンセントの形が異なりますので、使用する電気機器に合ったものを選ぶ必要があります。

③ 長さ

メーカーによって10m以下の短いものから、50mと長いものまであります。長ければ使用場所の範囲が広がるため便利ですが、どんな場所でも長ければいいというものではないんです。長くなる分重たくなりますし、コードを引き延ばして使用するため、使用場所に合わないほどの長いコードは邪魔になってしまいます。

また、コードが長くなると電圧が低下します。電圧が低下すると、使用する電気製品の能力が十分に発揮できなくなったり、故障の原因に繋がったりします。適切な長さを選ぶことが大事です。

【長さラインアップ】
10m以下(2m・3m・5m・8m)
20m
30m
50m

④ 温度感知機能付き

コードが一定温度を超えると、温度センサーが作動して自動的に電気の供給を停止してくれる機能です。温度センサーが作動したあとは、コードリール(電工ドラム)に接続していた電気機器のプラグを抜き、コードをすべて引き延ばして、温度を十分に下げます。温度が下がったら、復帰ボタンを押す又は自動復帰機能により、電気の供給が再開されます。

⑤ 漏電遮断器付き

漏電を検知して自動で電気の供給を遮断してくれる機能です。コードはふつう、電流が外に流れ出ないように絶縁物で覆われていますが、絶縁物が破損していると電流が外に流れ出てしまいます(漏電)。漏電すると感電や火災に繋がり、たいへん危険です。漏電の原因を解消して、安全に作業を再開しましょう。

⑥ 接地(アース)付

電気製品と大地などをつなぐことで、漏電による感電や火災を防止します。接地していない状態で漏電している電気機器などに触ってしまうと、身体に電気が流れて感電してしまいます。残念ながら感電により命を落とす事故も起きてしまっています。接地していると漏電していても電気が接地線を伝わっていくため、感電の防止になります。

厚生労働省の労働安全衛生規則第333条*には、事業者が150V以上の電動機器を水気のある場所や導電性の高い場所、人が触れられる場所で使用する場合、確実に作動する漏電遮断器を接続または接地して使用しなければならない旨の記載があります。

*労働安全衛生規則:e-Gov法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000032

4. あわせて使いたい!ケーブルプロテクター(コードプロテクター)

コードリール(電工ドラム)は基本的にコードを引き延ばして使いますので、地面にコードを数メートルから数十メートル這わせることになります。歩行者の通行や台車の通行、屋外で車両の通行がある場所にコードを這わせる際は、踏みつけたり引っかけたりしないようコードを保護する必要があります。

そんなときに使いたいのがケーブルプロテクター(コードプロテクター)。

写真のケーブルプロテクター(コードプロテクター)は、地面に置いて、蓋をあけてケーブルを溝に収納し、蓋を閉めるタイプです。

1本が90cmもしくは1mの長さのため、必要な長さに応じて複数本を連結します。

ケーブルを通す溝の数は、2本のタイプや3本のタイプ、5本のタイプなどいくつかの種類があり、幅広い現場や用途に対応します。

強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルワイド収納タイプ・プロPW-3PRO

工事現場やイベント会場では、資材を台車に載せて運搬することも多いですよね。台車などの通行にはバリアフリー・タイプを使うとスムーズです。

屋外イベントでバリアフリー・スロープ(外付け)

ケーブルプロテクター(コードプロテクター)があれば、歩行者の通行や台車の通行、車両の通行から簡単にコードを保護することができるので、コードリール(電工ドラム)とあわせて使いたいアイテムですね。

ケーブルプロテクター(コードプロテクター)についてはこちらの記事もご覧ください。
⇒「強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルはこんなときに使える!」

ケーブルプロテクター(コードプロテクター)の現場写真はこちら
⇒ 実例集

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