パンチャーとは?種類・使い方を解説!
電設工事で使われることの多いパンチャー。穴をあける工具ですが、用途によって種類はさまざま。本記事ではパンチャーの種類と使い方を解説します。本記事をお読みいただき、用途に合ったパンチャーをお選びいただく一助になれば幸いです。
1. パンチャーとは?
「パンチャー」とは鋼材や鋼板に穴をあけることのできる工具のこと。文房具でも紙に穴をあける「穴あけパンチ」がありますが、それをもっと強力にしたようなイメージです。
穴をあける仕組み
パンチャーの穴をあける仕組みは
バネの力で穴をあける
油圧で穴をあける
の2種類があります。穴をあけたい金属板などが厚い場合には、油圧のほうが力を入れずに穴あけができて便利です。本記事では油圧パンチャーの種類や使い方を紹介していきます。
特徴
パンチャーの特徴は、綺麗に素早く穴あけができること。ドリルやホルソーでの穴あけと異なり、切粉もバリもなく穴あけができます。また、大きな作業音がせず静かに穴あけができることもメリットです。
ただデメリットとしては、21mm以下の小さな穴あけや板厚が厚いものへの穴あけには向いていないこと、購入する場合のコストが高いことがあります。
2. 油圧パンチャーの種類
①手動式・フリータイプ
ヘッド部を水平方向や垂直方向に自由に動かすことができます。電動式に比べて持ち運びがしやすく安価です。
②手動式・ホースタイプ
ハンドルとヘッド部が分離され、ホースで繋がれているため、狭い場所や加工しにくい場所でも簡単に作業ができます。
③電動式
手動よりもハイパワーなので、よりスピーディーに穴あけ作業ができるのが電動式。手動式よりも高価ですが、頻繁に使用する場合は電動式がおすすめです。
④ケガキ専用タイプ
ケガキ(穴の修正)専用のタイプです。パンチャーで開けた穴を、丸型から楕円型や角型に修正できます。修正する用途や穴の径により刃物を取り替えます。ケガキ専用なので、穴は開けられません。
3. 油圧パンチャーの使い方
油圧パンチャーの使い方をわかりやすく見せている動画をみつけましたのでご許可をいただき掲載いたします。
①穴をあける場所に印をつける。
②ホルソーやドリルで下穴をあける。
③パンチャー本体に軸をセットする。
④開けたい穴の大きさに合ったメス刃を軸にセットする。
⑤下穴に軸を差し込む。
⑥オス刃をセットする。
⑦ポンプ本体をポンプアップさせ、油圧シリンダーを駆動させる。
⑧穴が開いたら油圧シリンダーを取り出す。
⑨油圧解除ツマミを回し油圧を解除する。
⑩切りくずを取り除き、油圧解除ツマミを元に戻す。