イベントに必要な発電機の種類
本記事ではイベントでの電源調達方法から発電機の種類、そして発電機まわりのケーブル保護までを解説します。イベントで発電機を使用する際のご参考になれば幸いです。
1. イベントでの電源調達方法
イベントでは音響機器や照明など、たくさんの電気を使用します。では、電源はどのように調達すればよいのでしょうか?
屋内電源
屋内イベントの場合は、その施設に備わっている電源を使用できることもあります。また、屋外イベントでも、近くに電源が借りられる施設がある場合もあります。電源から機器までの距離が遠い場合はコードリール(電工ドラムとも呼ばれる延長コード)を使います。
コードリール(電工ドラム)についてはこちらの記事で解説しています。
⇒ コードリール(電工ドラム)の正しい使い方電源車
電源車とは、電力を供給するための発電機を搭載した車のこと。大きなイベントではたくさんの電気が必要になるため、電源車をレンタルすることが多いです。
発電機
発電機は、燃料を使ってエンジンを稼働させ、コイルや磁石を回転させることによって発電します。種類はさまざまですが、屋外イベントで使われることが多いのはガソリン式発電機です。燃料となるガソリンさえ用意すれば連続して使用可能ですが、排気やにおいが発生するほか、エンジン音が騒音となる場合があります。火気にも十分注意が必要です。
2. 発電機の種類
発電機を購入またはレンタルする前に、まず使用する機器の消費電力と起動電力を確認します。使用する機器に必要な電力を安定して供給できる発電機を選びましょう。
また、使用する機器の周波数が50Hzなのか60Hzなのかも確認しておきます。発電機には対応できる周波数が決められています(インバータ発電機はスイッチで切り替え可能)。
単相と三相
単相発電機は小型で、小規模イベント会場などによく使われます。三相交流発電機は大型で重量も重く、大量の電気を必要とする大規模イベントや建設現場、工場などで使われます。
インバータの有無
インバータが搭載されている発電機は、電圧や周波数を一定に保つことができるため、安定した良質な電気を得ることができます。精密機器を使用する場合は、インバータ発電機を選びます。ただ、インバータが搭載されていない発電機に比べ繊細な構造になっているため価格は高いです。
いっぽう、インバータが搭載されていない発電機は、構造がシンプルなため安価で入手できます。精密機器には使用できないこと、周波数(50Hzまたは60Hz)の切り替えができないことに注意が必要です。
必要な燃料
発電機を動かすためには燃料が必要になりますが、それぞれに異なる特徴があります。
●ガソリン
イベントで使われる発電機に多いのがガソリン式のもの。長時間連続して運転することが可能です。ガソリンは携行缶で保管しますが、劣化が早いため、発電機をしばらく使用しない場合はしっかりとガソリンを抜く必要があります。
●軽油(ディーゼル)
主に大型の業務用発電機に使われます。ガソリンよりも安価で長時間運転が可能です。ただ、音や振動が大きいです。
発電機は便利な一方で、使い方を誤ると大きな火事や事故につながります。発電機を使用する際は風通しの良い屋外に設置し、燃料の取り扱いにも十分注意が必要です。
イベントでの電源調達方法や発電機の種類について解説しました。イベントの規模や用途にあったものを選びたいですね。
写真のケーブルプロテクターは、地面に置いて、蓋をあけてケーブルを溝に収納し、蓋を閉めるタイプです。
1本が90cmもしくは1mの長さのため、必要な長さに応じて複数本を連結します。
ケーブルを通す溝の数は、2本のタイプや3本のタイプ、5本のタイプなどいくつかの種類があり、幅広い現場や用途に対応します。
機材を積んだトラックが通っても問題ありません。
ケーブルプロテクターについてはこちらの記事もご覧ください。
⇒「強化型ケーブルプロテクターどこでもケーブルはこんなときに使える!」
ケーブルプロテクターの現場写真はこちらをご覧ください。
⇒ 実例集